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  鍋横物語
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第1章
第2章
1 青梅街道界隈
2 道標のミステリー
3 堀之内街道沿い
4 十貫坂周辺
5 神田川
6 洋館
7 いろいろな商売
8 懐かしの映画館
 (1) 時代劇スターに胸がドキドキ
 (2) おせんキャラメル、タカラ館
9 神社
10 本の中にみる”鍋横”の記述
 
第3章
第4章


(1) 時代劇スターに胸がドキドキ

語り部:能勢小夜子(大正15年生)


 中野警察から杉山公園寄りに城西館があり、松竹下加茂や大船の映画を上映していました。「雪之丞」の林長二郎、「愛染かつら」の田中絹代、桑野通子、森川まさみ、「浅草の灯」の高峰三枝子、時代劇の坂東好太郎、高田浩吉、川浪良太郎と懐かしい顔が浮かんできます。満員で通路に座って見たこともあります。
 休憩時間に「おせんにキャラメル」と籠を胸に下げて売り子さんが回っていました。どの映画館も小さくて、トイレの臭気も感じられるような小屋でしたが、人々の憩いの場所でした。
 追分通りには中野館がありました。日活映画が上映されていました。「呑気眼鏡」の杉狂児と轟由起子、「土」の山本嘉一と風見章子、「宮本武蔵」の片岡千恵蔵と宮城千賀子、坂妻や嵐寛の時代劇には胸がどきどきしましたっけ。



昭和初期の中野館



昭和5年の中野区の地図に載っている映画館の広告

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