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鍋横物語 (第4章)  
  鍋横物語
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第1章
第2章
第3章
第4章
1 鍋屋横丁界隈
2 賑わいのあった鍋横商店街
3 銀杏が見ていた風景
4 地域の人の憩いの場
5 水車のある風景
6 川と田んぼ
7 地域センターの辺り
8 周年行事を迎えて
9 時代
 (1) 手にくっついた茶碗
 (2) 配給切符制
 (3) 神谷酒場の電気プランと煮込み
 (4) 西町花の公園の由来


(4) 西町花の公園の由来

語り部:石田 博治さん(大正3年生)


 昭和の終わり頃、私の家の前2軒が引っ越して、空き家になることがわかりました。当時西町の町会長をしていた私のところへご近所の皆さんから、この土地を公園にしたいとの強い希望が寄せられました。早速、地域センター所長等に相談したところ、公園として整備されることになり、どのような公園にしたらいいかご近所の方々が中心になって、喧々諤々、話し合いを進めました。その結果、遊具などは何もない「四季の花の咲く公園にしよう」と決まりました。この公園のネーミングを地域ニュースで公募しましたが、適当な応募がなく町会長の私に一任されたので「西町花の公園」と命名しました。
 現在では公園名のとおり、春の訪れを告げる日向ミズキから始まって、椿・サザンカ・梅・山吹と続き、3月末には大木となった2本のソメイヨシノが見事な桜の花を咲かせます。桜は夏には暑さをしのぐ木陰を作り、冬は落葉して日向ぼっこをさせてくれます。この桜の苗木を植えた当時、サッカー少年に枝を折られ、添え木をした思い出があります。これだけ大きくなったものだと感慨深いですね。お花見の季節には、運営委員会で飾ったぼんぼりの下に、町会や老人クラブ、親子連れや仲良しグループなどの微笑ましい光景が広がります。小さな公園ですが、住宅地の真ん中にあって、季節の花々の咲く、とても貴重な憩いの場所です。

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