著者は作家浅田次郎で昭和30〜40年の鍋屋横丁が登場します。家族の葛藤を抱え、人生にくたびれきった中年サラリーマンが体験するタイムトリップの物語です。主人公が地下鉄新中野駅を出ると東京オリンピックの開催の年(1964年)で、当時の鍋屋横丁の様子が「オデヲン座」「角の文房具屋」「杉山公園」等の言葉と共にありありと書かれています。