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  鍋横物語
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第1章
第2章
1 青梅街道界隈
2 道標のミステリー
3 堀之内街道沿い
4 十貫坂周辺
5 神田川
6 洋館
7 いろいろな商売
8 懐かしの映画館
9 神社
10 本の中にみる”鍋横”の記述
 (1) 目白三平随筆集
 (2) 地下鉄に乗って
 (3) 夜鳥 
 (4) 釣堀の思い出
 (5) 伊藤整氏奮闘の生涯
 
 第3章(制作中)
 第4章(制作中)


(3) 夜鳥


 

 作家伊藤整(1905年〜1969年)は、昭和5年に中野町新町3838(本町6丁目)で新婚生活を始め、昭和9年に千代田町38(本町5丁目)に転居しました。「夜鳥」は昭和11年2月に執筆された随筆で、当時の千代田町(本町5 −40番)にあった釣堀のあたりの風景が書かれています。
 「近所に釣堀があって、その西側は茅原でじくじくした沼地であり、更にそのまわりはずっと原っぱになって遠くには川があった。原っぱには道が縦横についていた。夜11時頃になるとその釣堀の上あたりの低い空で、げい、という夜鳥の啼き声がした。 ・・・青鷹か何かだという話であるが、首のあたりに毛の抜けた首の長い鳥らしいだみ声で、釣堀の魚を食いに来るのかとも思われたがが、水音はせず、声はいつも空のかなり低い処でするだけであった」


 

1,631平方メートの敷地にあった大小3つの池

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