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鍋横物語 (第4章)  
  鍋横物語
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第1章
第2章
第3章
第4章
1 鍋屋横丁界隈
2 賑わいのあった鍋横商店街
 (1) 昭和40年代の鍋横商店街
 (2) 福引の景品は三種の神器
 (3) 鍋横と本郷堂書店
 (4) 昭和40年代の鍋横商店街
 (5) 鍋屋横丁におけるある銀行の変遷 
3 銀杏が見ていた風景
4 地域の人の憩いの場
5 水車のある風景
6 川と田んぼ
7 地域センターの辺り
8 周年行事を迎えて
9 時代


(2) 福引の景品は三種の神器

語り部:深山雄暉(昭和9年生)


 母親が現在の場所に文具店を開店したのは昭和20年のことです。9月から中野本郷小の6年生に転校して、昭和31年に店を引き継ぎ、現在に至っています。
 「鍋屋横丁に引越しよ」と言われた時、有名な地名だし、浅草の仲見世みたいな所かな?と思っていましたが、来て見ると道路が広く両脇に約150店舗が並んでいる大きな商店街でした。
 当時のお中元・暮れの大売出しには福引が盛んでした。三種の神器(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫)などを特賞の景品にした為、福引券を貰う大勢の買い物客で、商店街全体が繁盛しました。
 文具の売れ筋はなんといっても、セロハンテープ・ホッチキス・マジックインクなどが当時の画期的な商品でしたね。
 一番大変な出来事として思い出されるのは、昭和39年に近隣4軒が焼けるという大火に見舞われたことです。家は全焼してしまいましたが、夜更かししていたのが幸いして、人命救助の表彰をされました。それから40年以上経ちますが、今でも消防車のサイレンの音を聞くと緊張します。

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