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  鍋横物語
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第1章
1 鍋屋横丁界隈の変遷と現在
2 道の変化とまち
3 神田川の想い出
4 むかしお屋敷、いまは?
 (1) 杉山公園(旧杉山邸)
 (2) 中央西公園(旧土屋子爵邸)
 (3) 新日本製鐵社宅(旧安田財閥邸)
 (4) 富士見ハイム(旧榎本武揚邸)
 (5) NTT社宅(旧有島邸)
5 時の流れを見つめて
6 なべよこめぐり
7 まちを彩るみどり
 
第2章
第3章
第4章


(3) 新日本製鐵社宅 (旧安田財閥邸)

本町6-2、杉並区和田1-58


 田口ぎん・談

「大正時代から昭和10年代にかけて、安田財閥の女婿安田善次郎さんの邸がありました。その後、満鉄総裁、林博太郎氏が渋谷区幡ヶ谷本町で戦災に遭い、移って来られました。戦災に遭った方が身を寄せていらしたようで、牧野仲顕伯爵、有馬頼寧氏なども一時いらしたことがありました。隣組だったので回覧板を届けに行った覚えがあります。」

小林保雄・談

 「戦後、松庫(まつくら)商店の社長、桑原用二郎氏が安出財閥の立派な家を壊して、鉄筋コンクリの立派な洋館を建てました。会社の寮にもなっていました。桑原さんは戦時中、北支で日本製鐵の代行店をやっていた人で若い頃鳩山一郎氏の書生をしていたそうです。日曜日には社長が一番に起きて庭掃きするんで、社員の人はおちおち寝てられなかったようです。」


 昭和36年、売買により八幡製鐵株式会社の所有となり、社宅が建てられました。昭和45年、八幡製鐵と富士製鉄が合併して新日本製鐵株式会社となり、その社宅として現在にいたっています。門に近い1棟は杉並区和田1丁目、後部3棟は本町6丁目となっています。なお、地目(ちもく)は昭和6から宅地となっていて、それ以前は畑地となっています。




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