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第10回 家庭で出来る簡単防災術
〜生きてこその防災〜 2013/2/2
講師 木原 実さん(気象予報士・防災士)
阪神淡路大震災や東日本大震災のことを交えながら、いつ何時起こるかわからない地震や火事などの災害から身を守るためにどうするのか?などのお話でした。
印象的だったのは『地震が来たら、あなたは何をする?』という問いかけです。
地震大国・日本で育った私達は常に避難訓練などを通じて、地震が来たら、机の下に潜ると教えられてきました。保育園に通う息子も園の行事で、毎月避難訓練し『地震の時は、机の下に潜るんだよ』と教えてくれるほどです。
しかし、各地で発生する地震で自宅などが揺れると思わず天井からぶら下がっている照明のコードなどを見つめ、『あぁ、揺れている…』と確認していませんか?昭和生まれの人にありがちな行動だそうです。私は受講する数日前に発生した地震でも、照明のコードを見つめていました。大きな地震の時は、この見つめている数秒で生死を分けることになります。実際に地震で家屋が倒壊したり、屋根が落ちたり、1階が押し潰されることもあります。その場合、何もぜずに上を見ている私はその時点で圧死もしくは大怪我を負うでしょう。そうならないために、『揺れたら身を隠す』が生き残るためにできる事です。
生き残らなければ、いくら非常用持出し袋を用意しても意味がないのです。昔は揺れたら火を消しなさいとも教えられた記憶があります。これも後回しです。とにかく身を隠し、『生き残ること』を最優先に考えなければならないのです。何事も生きているからこそ、防災の知識が役に立つ!まず、自分の命を守り、家族を、ご近所の方をと、助け合いを広げていくことです。
確かに防災とは『いざという時のため』ですが、その『いざ』は今日か明日か、はたまた何年後か?誰にもわかり得ない時のこと。いつ何時でも『生き残ること』を肝に銘じて生活しようと思いました。ちなみに阪神淡路大震災では、倒壊した家屋などから助けられた方の7割が、ご近所さんなどの民間人による救出だったそうです。日頃ご近所との関わりが少ない昨今ですが、何かあってから繋がるのではなく、何もない今から繋がる必要性を感じました。挨拶するなど、ちょっとしたことから始められればいいなと思いました。
――今回のレポートは原嶋恵子さんです――
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