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  鍋横物語
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第1章
第2章
第3章
1 道・街道・道路
2 商いを通して見た街
3 空き地は社交の場
4 まちの情景・風物
 (1) 思い出がいっぱいつまったまち
 (2) 風情ある町並
 (3) 樹齢50年の桜 -氷川神社-
 (4) 親子二代で遊んだ崖
 (5) 中野通りのむかし
 (6) 本郷田んぼの「あげひばり」
5 まちが変わる ―関東大震災・第二次世界大戦によって―
6 歴史を移す≪お題目石の移設≫
7 歴史を掘る≪転車台の現れた日≫
8 懐かしくありませんか?
 
第4章


(3) 樹齢50年の桜 −氷川神社−

語り部:鈴木サトミ(大正9年生)



 戦後間もなく、現在地(本町4−9)に居を構えた我が家に戦時中に住んでいた日光(栃木県)で知り合いになった娘さんが、突然上京してきたので4、5日面倒を見てあげたことかあります。その後、娘さんは荻窪駅前にあった造園屋さんに嫁いだのですが、上京の折お世話したのを恩に感じてくださったのでしょうね。娘さんのご主人が昭和27年に「庭に植えたら」と桜の苗木(高さ1m、太さ親指位)を10本程持ってきてくれました。桜は成長が早いので、庭に植えて大きくなったらご近所に迷惑がかかると思い、隣に住んでいた小俣さん(2代前の氷川神社の宮司)に、神社の境内も殺風景で寂しいからと植えてもらうことにしました。不思議なご縁でいただいた桜の大木を見るにつけ、境内に植えていただいて良かったと思っています。
 このご主人がたまたま鍋横に友達がいるということもあって、鍋横に来ると私のところにも寄るようになり、今でも年に1回ほど訪ねて来てくれます。「毎年見事に花を咲かせ境内で花見を楽しむ人もいて、地域の人に愛されている」と話すと大変喜んでいます。この時、一緒に本郷小学校にも3本植えたと聞いています。体育館の前で毎年新入生を迎えるように咲く桜とお氷川様の桜は姉妹桜とでも言うのでしょうか?

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