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  鍋横物語
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第1章
第2章
第3章
1 道・街道・道路
2 商いを通して見た街
 (1) 昭和初期の食料品店
 (2) 庭に残る石臼
 (3) 四つ目垣根に囲まれた植木場
 (4) 印刷ひとすじ
 (5) 美容室のお正月風景
 (6) 鍋横市場とせんべい屋さん
 (7) 芝居小屋
 (8) 質屋の利用も気楽に
 (9) 自動車修理も数少なく
 (10) ラジオは注文を受けてから
 (11) 花に囲まれて幸せ
3 空き地は社交の場
4 まちの情景・風物
5 まちが変わる ―関東大震災・第二次世界大戦によって―
6 歴史を移す≪お題目石の移設≫
7 歴史を掘る≪転車台の現れた日≫
8 懐かしくありませんか?
 
 第4章


(10) ラジオは注文を受けてから

語り部:小澤岩男(昭和5年生)


 

 兄が、昭和28年に本郷通り(スーパーつかさの前)に清和電機を開店し、私も働くようになりました。当時は電気屋で扱うものといったら電球と電熱器くらいでした。電気蓄音機などは、神田で部品を買ってきて、組み立てて売っていました。
 ラジオも「セミ完」(セミ完成品)といって、外側だけ店先に展示して、お客さんの注文を受けてから中身をつくる、というやり方をしていたんです。テレビも同じでしたが、昭和34年の皇太子御成婚のころから、大量に売れはじめて追いつかなくなりました。大晦日にテレビ50台納めたこともありました。
 昭和43年、今の所(本町5-40)に越してきました。「タカラ館」という映画館があった場所だそうですが、あまり覚えていないです。そのころ、大和会商店街のつきあたりに立正佼成会の聖堂があったので大勢の人がお参りに来て、賑やかで、まさに「門前市をなす」という感じでしたよ。

 

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