(4) 印刷ひとすじ
語り部:西田惣一郎(大正6年生)
通称、字鍋屋横丁と言われていた西町1番地(現本町4-38)に生まれ、昭和5年に学校を卒業して本町通り3丁目(現本町3-31)にあった印刷所で働くようになりました。この頃鍋横交差点そのば日替わりメニューで評判の洋食屋(平成9年発行『見たい聞きたい記録したい』参照)のメニューの印刷をまかされていました。当時としては珍しい○○ド・サラダとかロブスター等西洋風の書き方で新しい感じがしたのを覚えています。コック長が大変厳しい人で、そばを通ると「あぶないからどけ!」とよく言われましたが、通ううちに可愛いがられるようになりました。
鍋横交差点には手信号があり、怖そうな警官が操作していたのをよく見かけましたが、その警官と軍隊で出会ったときはびっくりしました。
昭和29年に独立して印刷屋を始めました。印刷業に関って60年余年、昔は活字を拾っての印刷でしたが、今はコンピューター処理されるようになり、ずいぶん楽になりました。
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