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  鍋横物語
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第1章
第2章
第3章
1 道・街道・道路
2 商いを通して見た街
 (1) 昭和初期の食料品店
 (2) 庭に残る石臼
 (3) 四つ目垣根に囲まれた植木場
 (4) 印刷ひとすじ
 (5) 美容室のお正月風景
 (6) 鍋横市場とせんべい屋さん
 (7) 芝居小屋
 (8) 質屋の利用も気楽に
 (9) 自動車修理も数少なく
 (10) ラジオは注文を受けてから
 (11) 花に囲まれて幸せ
3 空き地は社交の場
4 まちの情景・風物
5 まちが変わる ―関東大震災・第二次世界大戦によって―
6 歴史を移す≪お題目石の移設≫
7 歴史を掘る≪転車台の現れた日≫
8 懐かしくありませんか?
 
 第4章


(5) 美容室のお正月風景

語り部:大極幸子(昭和11年生)


 

 昭和39年から、美容室を始めました。当時鍋横に美容室は2,3軒しかありませんでしたが、今はずいぶん増えてきましたね。皆さんが美容室を利用するのも時代とともに変わり、特に髪型やお正月を迎える様子は今とだいぶ違っていました。
 昭和30年代頃は新日本髪が流行っていて桃割れや二十歳から結婚までの女性は結綿(ゆいわた)と髪型も幾通りかありましたが、今ではそのような髪形をする人も少なくなりました。
 以前はお正月というと、暮れのうちに髪を整えて新年を迎える人が多く、大晦日から三が日の午前中はセットや着付けのお客様で、それはそれは忙しかったですね。今では、着物を着る方も少なくなり、パーマの普及もあって自分で手軽にセットできるので暮れの忙しい中、美容室に行くことも減ってきたのでしょうか。
 美容師の私たちもお正月は食事どころではなく、用意しておいたおにぎり等を立って食べるほどで、お正月気分を味わうのは七草の頃になってからでした。でもその後には、すぐに成人式が来ますので1月は忙しい月でしたね。それでも美しく着付けを済ませたお客様がうれしそうに氷川神社や明治神宮等に初詣に出かける華やいだ姿を見ると、私たちの疲れもとれ、やりがいがありました。


参考髪型

     
結綿横側  結綿前側   桃割れ


 

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