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  鍋横物語
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第1章
1 鍋屋横丁界隈の変遷と現在
2 道の変化とまち
3 神田川の想い出
4 むかしお屋敷、いまは?
5 時の流れを見つめて
6 なべよこめぐり
 (1) 本郷氷川神社
 (2) 日の出地童尊
 (3) 一願地蔵尊
 (4) ちからさん
 (5) 秋津子育て地蔵尊
 (6) 指さし地蔵
 (7) 薬師堂
 (8) 出世地蔵
 (9) 五柱五成神社
 (10) 阿波屋の稲荷
 (11) 真言宗豊山派 慈眼寺
 (12) 出世稲荷
 (13) 杉山公園の地蔵尊
 (14) 五福稲荷
 (15) 廣島宅の稲荷
 (16) 西町天神
7 まちを彩るみどり
 
第2章
第3章
第4章


(12) 出世稲荷(本町4-44)

高橋梅太郎・談


 本社は、貞享4年(1687年)に京橋区南鍛治町にありました。それは、日本橋南之絵図・八丁堀・霊岸島文久3年(1863年)亥年再刻に記載されています。
 当家の先代によって明治40年に京橋からこの地に勧請されました。戦前は誰でもお参りできるようになっていましたが、戦後の荒廃により稲荷の中まで荒らされたため、神主と相談の上、自宅の庭に祀り直しました。現在ある稲荷は、戦災で焼けたり、壊されたりしたので3回ほど建て直しているものです。この出世稲荷の出世とは、俗にいう「立身出世」の意味ではなく、世に出て人のためにつくすということです。




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